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Arming Yeast

細胞表層工学に基づくアーミング微生物の創製
 

<背景>

 酵素は様々な化学反応を特異的に触媒する有用な機能性タンパク質ですが、高価で使いにくいと思われるケースもあります。

その大きな原因は、

酵素の希少性:酵素の多様な作用性にもかかわらず、現在市場で入手可能な酵素の種類は限られている。

        性能が良くても、大量生産品が出回るには長い時間を要する。

回収の困難性:酵素分子は数ナノメーターの微小サイズであり、その回収に煩雑な後精製が必要である。

にあると考えられます。当社は、以上のお悩みを解決できる技術の導入をご提案します。

<要素技術>

 細胞表層提示システムという要素技術をご紹介します。もともと微生物の細胞表層に局在するタンパク質(アンカーと呼びます)の輸送機構を利用することで、原理的に所望の酵素の遺伝子情報さえ取得すれば、酵素の希少性にかかわらず保存性・増殖性を兼ね備えたタンパク質クラスターを調製できます。当社では、この微生物(酵母)のことを、腕(アーム)をたくさん携えている姿になぞらえてアーミング酵母と呼んでいます。

 アーミング酵母は培養した後で簡単に分離・回収できますので、希少な酵素であっても再利用が容易です(下左図)。代謝経路と組み合わせて原料を分解して組み立てる「細胞工場」のように扱うことも可能です(下右図)。

<ご提案>

 一般市場で入手しにくい酵素の使用をお考えのお客様から、ターゲットとなる酵素の情報提供(遺伝子情報に限らず酵素名など一部の情報だけでも結構です)をいただきましたら、当社研究所での表層提示ノウハウの適用によるアーミング酵母(酵素)の精製法のご提示が可能となります。

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