"もったいない"をエネルギーに!!
低炭素社会の構築をサポートする統合技術会社、Bio-energy。
Waste to Worth for the Earth
"もったいない"を合言葉に、何かに使えそうなのになぁ、捨てるのもったいないなぁの気持ちを環境に配慮した科学技術でエネルギーや化成品に変換するシステムを提供します。
Bio-energyは、2050年温室効果ガス 80%削減を目指した低炭素社会の構築を確かな技術でサポートします。
Lactic acid
未利用バイオマスからの乳酸モノマーの選択的発酵生産技術
玄米
乳酸発酵
D-乳酸
D-乳酸オリゴマー
<背景>
バイオマスに由来する乳酸を化学的に重合させて得られるポリ乳酸は、バイオプラスチックとして用途の拡大が期待されており、L型とD型の光学異性体の純度がポリマーの諸物性に大きく影響することが知られています。また、ポリL-乳酸にポリD-乳酸を混在すると、それらが対となって結晶格子に充填されたステレオコンプレックス結晶が生成することから、耐熱性に優れたバイオプラスチックの製造が可能となります。しかし、ポリD-乳酸の原料モノマーであるD-乳酸は市場にはあまり出回っておらず非常に高価です。
そこで当社では、未利用バイオマスからの安価な培地を用いたD-乳酸の発酵・精製工程の効率化・高精度化に関わる技術を開発しました。本技術は、バイオマス分解酵素を導入した乳酸菌を用いて、特殊な発酵制御法を採用することにより、バイオマスと水のみから発酵させた高純度D-乳酸を生産するプロセスを提供します。未利用バイオマスを原料として、乳酸菌の生育に要する栄養素を全く添加せず、残存グルコース濃度の低い乳酸発酵液を得られるモデルが実現しました。具体的には、古米・屑米などからプラスチック原料となる高純度なD-乳酸およびD-乳酸系ポリマーを生産できます(下図)。現在、同様の方法でD-乳酸およびL-乳酸のいずれの型であっても選択的に生産できるようになりました。
本技術をバイオプラスチック分野へ適用し、バイオマス由来の環境に優しい素材を各種の成形加工品として社会実装するため、一貫工程の事業化に必要なアライアンスを求めています。